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本棚 「手紙」著:東野圭吾

 2011-06-08
東野 圭吾
毎日新聞社
発売日:2003-03



「私は手紙など送るべきではなかったのです」
とてもまっすぐで、とても重い一節です。

先に映画を見ていたので、内容はわかってました。
でも、映画とはちょっとだけ違っていたのでその部分でだいぶ考えさせられました。
ちょっとの違いと書きましたが
そのちょっとが、とても大きなテーマなのだと思います。

そのまま映画化は難しかったのかな?
確かに映画の方が一般的に受け入られやすいとは思いますが
変更されたことは、残念に思います。
犯罪者とその家族。
目の前に犯罪者の家族がいたとして
その人のことを本当に色眼鏡で見ない自信がありますか?
そう、問われているようでした。

それは、社長の言葉にもとても考えさせられたから。
はっきりと「差別しなきゃいけない」と言う社長。
「家族が差別されて、そのことを犯罪者自身がしっかり受け止めることで罪を償う」
のだと社長は言います。
「家族の社会的な死」こそが、犯罪抑止力になる。

直貴がしたように、差別に立ち向かって正々堂々と生きていくことは
まっとうそうだけれど、一番安易な道だと。

たぶん、私は犯罪者の家族をニュートラルな目で見ることはできないと思います。
差別はイケナイって、犯罪者とその家族は違うって、理性ではわかるんですよ。
でも、心でってなると別問題。
きっと、直貴のまわりの人たちみたいにぎくしゃくしてしまうんだろうな。

本を読んでいる私たちは直貴と剛志の人柄、事情を知ってるから
差別なんてしない、差別はよくないって簡単に言えるんだろうけど
実際はそんなことなんて知ろうとしない人が大半で・・・。

理性と心は簡単には一致しないから
だから、直貴を気遣って
そして万が一にも、自分が傷つけられないように
そっと離れていく。
たぶん、無意識に。
これが一番直貴を傷つけたんだと思いました。

だから、由実子の存在が生きてくるわけで。
誰もが由実子みたいにできればいいんですけどね。
(由実子は由実子で事情があったから、直貴を差別しなかったんですけど
彼女なら、そんな事情がなくても大丈夫そうに思います。)

最終的にはどこまで、相手にまっすぐ向き合えるか。
自分の人を見る目を信じられるか、だと思いました。
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